11.プラナリアの卵
*ユラユラ揺れてるプラナリアの卵*
'03年1月17日深夜、時間的には既に18日になっていたと思うが、眠る前に別の部屋で飼っているプラナリアの容器を見ると、なんと卵が産んでありました。
写真は急いで撮ったのですが、やはりまだ接写がうまくないのでぼけてしまいました。
どうも焦点の合わせ方とかに問題があるようです。

それにしても、飼っていないと絶対に見る機会はなかったであろう、プラナリアの卵の実物を見ることができました。
大きさは3ミリ弱で球形をしています。
そして、写真ではよく見えないのですが、上端に白っぽい糸のようなものが着いていて、それが容器に付着して卵はぶら下がっているという状態です。
色は明るい茶色でツヤツヤと光っています。
ぶら下がった状態なので、容器を少しでも動かすと水と一緒にユラユラと動いてしまいます。

さて、この卵、これは1個の卵ではなく、正確には卵嚢で、卵殻の中に10個くらいの卵(卵細胞)が入っているそうだ。
それはともかく、このプラナリアには問題がある。

実は、このプラナリアはどう見てもナミウズムシの形態であるものの、大きさが4センチ以上もあり、しかもこの季節に卵を産んだのだ。
これは、イズミオオウズムシってやつかと思ったけど、頭の形が全然違い、やはりナミウズムシの頭部形態。
さらに問題があるのは、これは昨年の5月頃に弟が渓流釣りに行って採ってきた3個体のうちの1個体で、暑くなってきてそのままにしておいたら、2個体は死んでしまい、あわてて冷蔵庫に入れ、10月に冷蔵庫から出して飼っているものだ。
つまり、有性生殖をするにしても相手がいない。
プラナリアは相手から受け取った精子を、体の中で生かしたまま保存しておくことができるらしいのだが、せいぜい1ヶ月くらいらしいのだ。

これを飼っている部屋は、冷暖房もない部屋で、今だと非常に寒くなったりして、水温は10度に満たないことも多い。
たった1個体のため、エサを時々やって水換えをする程度で、このところ見ていなかった。
それに、これは大きいので、再生の実験に使おうかと思っていたのだが、、、。

果たして、この卵は有精卵かも問題だ。
きょう(1月18日)見たところ、色が変化している。
もっと黒くなっているのだ。
これは無事に孵るのだろうか?
親がプラナリアでもなんという種類なのか分からないし、しかもこの時期にたった1個体のみなのに産卵をしたというのは、ものすごい難問を投げかけられたようだ。
困ったものだ、あれこれ調べたけど、やはり親はナミウズムシの巨大なもののようだし、卵をこの時期に産んでいるのも謎。

プラナリアの卵のきれいな写真は、LINKでお薦めのGen-yuさんのサイトに載っています。
どうも Gen-yuさんもこれと同じ系統のプラナリアを飼育しているようです。
僕は、これが採れる場所をあちこち見つけて飼育しているけど、ナミウズムシの巨大系の遺伝子を持ったものではと考えていた。ところが、最近までこれが大きいものだということを知らなかったのだ。
なぜなら、今まで僕が採っていたのはみなこのサイズで、昨年初めてどうやら普通サイズらしいものを見つけ出した。
普通サイズのプラナリア(ナミウズムシ)は、せいぜい大きくても2センチ5ミリくらいの体長で、稀に3センチ5ミリくらいという。
どうしてこんなに大きいのかと考えると、水質とかにも関係するのかもしれない。
このプラナリアが棲む場所の水は、富士の水系とか丹沢の水系と呼ばれているようなところで、上流に大きな湖とかはない。
浸み出すように湧いている流れだ。
地層から、考えるとこれらに共通するとしたら関東ローム層と呼ばれる富士山の火山灰の堆積した層があるのだが、これは関係するのだろうか?

先日採集に出かけたら、周りは雪だったにも関わらずさらに大きなものばかり採れた。
けど、どう見ても形態はナミウズムシだ。
個人レベルでは、このプラナリアの正体は判らない。
遺伝子の解析や種の同定のための実験は、大学などの研究室とかでないと、設備がないためだ。

それにしても、今回の産卵によって、ますます謎が深まってしまった。

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